民間住宅ローン基本の『ん』審査のポイントと保証料、借入可能額を計算しよう

ほとんどの方が住宅ローンを借りると思われる、金融機関の民間住宅ローン。

今回は三部作の3回目です!

とよくま

いよいよ三部作、最後の1回となりました!
  • 住宅ローンの審査のポイント
  • 保証料の比較
  • 借入可能額を計算
今回もまた、大事そうな内容だね!

ぽちざいふ

1回目は、民間住宅ローン基本の『き』借りれる金融機関と優遇金利を学ぼう!

2回目は、民間住宅ローン基本の『ほ』借りれる金利タイプと保証料・事務手数料を学ぼう!

とよくま

それでは、最後の本編をお楽しみください!

住宅ローンの審査の重要ポイント

民間住宅ローンの審査は、フラット35とは少し違い、返済能力を重視します。

物件の価値ももちろんですが、何よりも「長い期間、とどこおりなく返していけるか」が大きなポイントになります。

とよくま

では、安定して返せる人はどんな人か考えていきましょう!

単純に考えてみましょう。

もし自分がお金を貸すとしたら、

  • 真面目に働いて収入のある人
  • お金(資産)をたくさん持っている人

なら、「ちゃんと返してもらえそうだな。」と、思いませんか。

真面目に働いている人の中でも、

  • 大きな会社に勤めている(倒産しないだろうな)
  • 公務員(職を失うリスクは低いな)

このあたりの人は、さらに安心できそうです。

一方で、自営業や経営者(中小零細)は、明日どうなるかわかりません。

とよくま

実は、会社が10年生存する確率は25%なんです!!
一部では、6%ともいわれてるらしいね(大汗)

ぽちざいふ

住宅ローンは、こうした職業や収入別の統計データをもとに審査をします。

つまり、職業や年収で返済できる確率出来ない確率が、とても大きな統計データを見るとわかるということになります。

シビュラシステムみたい!

ぽちざいふ

とよくま

AIで判断する時代になるだろうね!

そんなことで金融機関の行員さんが、個人のアナログの考えで決めているわけではないのです。

「うーん、見た目がなぁ」「何となくこの職業、会社は将来性がなぁ」とか、そういう感じじゃないんですね!

ぽちざいふ

自営業者・経営者は審査が大変

金融機関にもよりますが、自営業者と経営者の審査はかなり大変だと考えてください。

とよくま

3期分の決算や確定申告が必要になるかと思います。

というのも、先ほど中小零細企業の生存率の話をしました。

もし会社の状況が良くなければ、大きなお金を貸すのは不安になりますよね。

とよくま

従業員は再就職すればいいですが、経営者は個人保証をしていますからね(汗)

見せかけの黒字ではなく、安定性のある数字が求められます。

また、親族が経営する会社にお勤めの方も、同じように決算(会社のデータ)が必要となるケースがあります。

真面目に働いていれば審査を恐れることはない

住宅ローンの審査と聞くと、とてもドキドキしますね。

特に仮審査の結果を待つ時間は、食事もなかなか満足にのどを通らなかったり……

とよくま

「もう、どうなっちゃうの!?」と、色々考えちゃいますよね!

でも、安心してください。

住宅ローンは、基本的には借りれるお金です。

  • 真面目に働いていて
  • お金の事故がない

学校を卒業して、コツコツ真面目に働いていれば、住宅ローンの審査に落ちる確率はとても低いです。

ただ、自分の収入にあった物件でないと、借りる金額で×になることもあります。

返済負担率が低ければ低いほど(借りる金額が低い)、審査が◯になる確率は上がります。

身の丈に合った家を買うのが重要なんだね!

ぽちざいふ

とよくま

だからこそ、一番最初の時点でライフプランにしっかり向き合うのが大事なんだ!

個人の属性で保証料に差が出る

先回の投稿で、保証料と事務手数料について書きました。

今回は、もう少し詳しく知っていきましょう!

保証料は、借りる人の属性によって大きく金額が変わります。

  • 年収
  • 職業
  • 勤め先
  • 年齢

このあたりの情報で審査されます。

保証料は銀行系は◯万~◯万とアバウトな表記ですが、信金のWEBサイトでは段階別にくわしく知ることができます。

とよくま

【住宅ローン保証料一覧表】などで、検索してみてください!

保証料も比較をしよう

100万あたり9千円~5万円だと、かなり金額に差が出ますね。

  • 9千円(3000万だと):27万
  • 5万円(3000万だと):150万
うへえ……

ぽちざいふ

とよくま

結果によっては、事務手数料型(1%~2.5%)の方が安いかもね(汗)

少し極端な例ではありますが、最大で100万以上の差が出ます。

もしかしたら、一見すると金利は最安値ですが、保証料も合わせて比較すると、総額では高いこともあるかもしれません。

保証料もしっかりと比較しましょう。

とよくま

比較はメッチャ大事です!

借入可能額を計算してみよう

借入可能額とは、自分が借りれる住宅ローン金額です。

今の自分の条件だと、いくら借りれるのかな?

ぽちざいふ

とよくま

ライフプランの次に、借入可能額を知っておくのが大事です!

ハウスメーカーや工務店に行ってみて、実は自分には手が届かないグレードだった……

と考えると、ちょっと恥ずかしいですよね。

ひゃー…… 黒歴史になりそうだっ!

ぽちざいふ

そんなことで、「自分はいくら借りれるのか」は、家探しの第一歩としてとても重要な情報のひとつなのです。

実際に借入可能額を計算してみよう

まずは、返済負担率から月々返せる金額を計算してみましょう!

とても簡単な式でわかります。

●返済負担率の一例

  • 年収250万円まで:25%
  • 年収400万円未満:30%
  • 年収400万円以上:35%

とよくま

ここまでの重要ポイントは1つだけ!

他のローンの金額も差し引かれます!

  • 車のローン
  • 携帯電話
  • カードローン

借りているお金は、すべて引かれて月々返せる限界額が決まります。

借りたお金を0にしてから審査にチェレンジしたほうがいいね!

ぽちざいふ

先ほどの例では、10万円が月々返せるお金の限界額になります。

この10万円がわかれば、あとは表計算ソフトで簡単に借入可能額がわかります!

とよくま

たったひとつの呪文(計算式)だけで、パッと借入可能額が計算されちゃいます!

=PV(0.5%/12,35*12,100000)

このまま打ち込むだけでOKなんだね!

ぽちざいふ

  • 借りる金利
  • 借りる年数
  • 返す金額

この3つの情報があれば、計算できます!

簡単に借入可能額が計算できるファイルを用意したよ

今回は、数式を打ち込み済みのファイルを用意しました!

また「おまけ」で、3つの情報を打ち込めば自動で計算してくれる、かんたん自動計算もご用意しました。

とよくま

ぜひ、ご活用ください!
Googleのアカウントを持っているか、Excelがあれば利用できます!

ぽちざいふ

とよくま

スマホでも使えますよっ!

とよくま

Googleアカウントをお持ちの場合の使い方をご説明します!

ご自身のGoogleドライブにコピーが作成されます。

とよくま

続いて、ファイルをダウンロードしてご利用する場合です!

スマホでExcelをインストールして利用することも可能です。

借入可能額がわかると支払う利息がわかる

月10万の支払は、1年で120万になります。

と考えると、総支払額を計算するのはとても簡単です。

総支払額から、先ほど計算した借入可能額を-すると、利息の金額がわかります。

借りれる金額と返せる金額は違う

先ほど借入可能額を計算しましたが、借入可能額は自分が借りることができる金額です。

いわばMAXの戦闘能力です。

同じ戦闘力の相手と戦い合えば、相討ちになりますよね。

同じように、ギリギリのお金で家を買うのは、とても危険です。

余力を残す。

その適切な余力を知るのが、ライフプランなのです。

民間住宅ローンまとめ

今回で民間住宅ローンの記事はひとまず終了となります。

とよくま

ポイントをおさらいしておきましょう!

民間の金融機関の住宅ローン審査は、個人の属性を重視します。

基本的には借りれるお金と考え、肩の力をぬいて審査の申し込みをしましょう。

真面目に働いてきた会社員さんほど、借りやすいですよ!

ぽちざいふ

事業(会社)の融資に比べると、この情報だけでいいのか?

と思えるほど、少ない情報で審査され、かつ貸すことが前提の仕組みになっていると感じます。

次に保証料と事務手数料も含めた、住宅ローンの総額で比較しましょう。

住宅ローンを借りるというより、ひとつの商品を買うことと同じと考えてください。

みなさんは、金利を払うお客様の立場です。

一番自分にあった条件で借りる権利があるのです。

とよくま

必ず比較しましょう!

最後は、借入可能額です。

ハウスメーカーや工務店に足を運ぶ前に、借入可能額を知っておくのはとても重要です。

「適当にホテルに入ったら三ツ星ホテルだった。」

に、なりかねません。

少し手計算だと難しいので、無料で使えるファイルを用意しました。

ぜひご活用ください!

ぽちざいふ

最後になりますが、この記事がお読みいただいた皆さんの新しい幸せな生活に、少しでもお役に立てればうれしく思います。

これからもまだまだ、住宅ローン大辞典は続きますので、どうぞよろしくお願いいたします!