ほとんどの方が住宅ローンを借りると思われる、金融機関の民間住宅ローン。
今回は三部作の3回目です!
とよくま
- 住宅ローンの審査のポイント
- 保証料の比較
- 借入可能額を計算
ぽちざいふ
1回目は、民間住宅ローン基本の『き』借りれる金融機関と優遇金利を学ぼう!
2回目は、民間住宅ローン基本の『ほ』借りれる金利タイプと保証料・事務手数料を学ぼう!
とよくま
もくじ(タップできます)
住宅ローンの審査の重要ポイント
民間住宅ローンの審査は、フラット35とは少し違い、返済能力を重視します。
物件の価値ももちろんですが、何よりも「長い期間、滞りなく返していけるか」が大きなポイントになります。
とよくま
単純に考えてみましょう。
もし自分がお金を貸すとしたら、
- 真面目に働いて収入のある人
- お金(資産)をたくさん持っている人
なら、「ちゃんと返してもらえそうだな。」と、思いませんか。
真面目に働いている人の中でも、
- 大きな会社に勤めている(倒産しないだろうな)
- 公務員(職を失うリスクは低いな)
このあたりの人は、さらに安心できそうです。
一方で、自営業や経営者(中小零細)は、明日どうなるかわかりません。
とよくま
ぽちざいふ
住宅ローンは、こうした職業や収入別の統計データをもとに審査をします。
つまり、職業や年収で返済できる確率と出来ない確率が、とても大きな統計データを見るとわかるということになります。
ぽちざいふ
とよくま
そんなことで金融機関の行員さんが、個人のアナログの考えで決めているわけではないのです。
ぽちざいふ
自営業者・経営者は審査が大変
金融機関にもよりますが、自営業者と経営者の審査はかなり大変だと考えてください。
とよくま
というのも、先ほど中小零細企業の生存率の話をしました。
もし会社の状況が良くなければ、大きなお金を貸すのは不安になりますよね。
とよくま
見せかけの黒字ではなく、安定性のある数字が求められます。
また、親族が経営する会社にお勤めの方も、同じように決算(会社のデータ)が必要となるケースがあります。
真面目に働いていれば審査を恐れることはない
住宅ローンの審査と聞くと、とてもドキドキしますね。
特に仮審査の結果を待つ時間は、食事もなかなか満足に喉を通らなかったり……
とよくま
でも、安心してください。
住宅ローンは、基本的には借りれるお金です。
- 真面目に働いていて
- お金の事故がない
学校を卒業して、コツコツ真面目に働いていれば、住宅ローンの審査に落ちる確率はとても低いです。
ただ、自分の収入にあった物件でないと、借りる金額で×になることもあります。
返済負担率が低ければ低いほど(借りる金額が低い)、審査が◯になる確率は上がります。
ぽちざいふ
とよくま
個人の属性で保証料に差が出る
先回の投稿で、保証料と事務手数料について書きました。
今回は、もう少し詳しく知っていきましょう!
保証料は、借りる人の属性によって大きく金額が変わります。
- 年収
- 職業
- 勤め先
- 年齢
このあたりの情報で審査されます。
保証料は銀行系は◯万~◯万とアバウトな表記ですが、信金のWEBサイトでは段階別にくわしく知ることができます。
とよくま
保証料も比較をしよう
100万あたり9千円~5万円だと、かなり金額に差が出ますね。
- 9千円(3000万だと):27万
- 5万円(3000万だと):150万
ぽちざいふ
とよくま
少し極端な例ではありますが、最大で100万以上の差が出ます。
もしかしたら、一見すると金利は最安値ですが、保証料も合わせて比較すると、総額では高いこともあるかもしれません。
保証料もしっかりと比較しましょう。
とよくま
借入可能額を計算してみよう
借入可能額とは、自分が借りれる住宅ローン金額です。
ぽちざいふ
とよくま
ハウスメーカーや工務店に行ってみて、実は自分には手が届かないグレードだった……
と考えると、ちょっと恥ずかしいですよね。
ぽちざいふ
そんなことで、「自分はいくら借りれるのか」は、家探しの第一歩としてとても重要な情報のひとつなのです。
実際に借入可能額を計算してみよう
まずは、返済負担率から月々返せる金額を計算してみましょう!
とても簡単な式でわかります。
●返済負担率の一例
- 年収250万円まで:25%
- 年収400万円未満:30%
- 年収400万円以上:35%
とよくま
他のローンの金額も差し引かれます!
- 車のローン
- 携帯電話
- カードローン
借りているお金は、すべて引かれて月々返せる限界額が決まります。
ぽちざいふ
先ほどの例では、10万円が月々返せるお金の限界額になります。
この10万円がわかれば、あとは表計算ソフトで簡単に借入可能額がわかります!
とよくま
=PV(0.5%/12,35*12,100000)
ぽちざいふ
- 借りる金利
- 借りる年数
- 返す金額
この3つの情報があれば、計算できます!
簡単に借入可能額が計算できるファイルを用意したよ
今回は、数式を打ち込み済みのファイルを用意しました!
また「おまけ」で、3つの情報を打ち込めば自動で計算してくれる、かんたん自動計算もご用意しました。
とよくま
ぽちざいふ
とよくま
とよくま
ご自身のGoogleドライブにコピーが作成されます。
とよくま
スマホでExcelをインストールして利用することも可能です。
借入可能額がわかると支払う利息がわかる
月10万の支払は、1年で120万になります。
と考えると、総支払額を計算するのはとても簡単です。
総支払額から、先ほど計算した借入可能額を-すると、利息の金額がわかります。
借りれる金額と返せる金額は違う
先ほど借入可能額を計算しましたが、借入可能額は自分が借りることができる金額です。
いわばMAXの戦闘能力です。
同じ戦闘力の相手と戦い合えば、相討ちになりますよね。
同じように、ギリギリのお金で家を買うのは、とても危険です。
余力を残す。
その適切な余力を知るのが、ライフプランなのです。
民間住宅ローンまとめ
今回で民間住宅ローンの記事はひとまず終了となります。
とよくま
民間の金融機関の住宅ローン審査は、個人の属性を重視します。
基本的には借りれるお金と考え、肩の力をぬいて審査の申し込みをしましょう。
ぽちざいふ
事業(会社)の融資に比べると、この情報だけでいいのか?
と思えるほど、少ない情報で審査され、かつ貸すことが前提の仕組みになっていると感じます。
次に保証料と事務手数料も含めた、住宅ローンの総額で比較しましょう。
住宅ローンを借りるというより、ひとつの商品を買うことと同じと考えてください。
みなさんは、金利を払うお客様の立場です。
一番自分にあった条件で借りる権利があるのです。
とよくま
最後は、借入可能額です。
ハウスメーカーや工務店に足を運ぶ前に、借入可能額を知っておくのはとても重要です。
「適当にホテルに入ったら三ツ星ホテルだった。」
に、なりかねません。
少し手計算だと難しいので、無料で使えるファイルを用意しました。
ぽちざいふ
最後になりますが、この記事がお読みいただいた皆さんの新しい幸せな生活に、少しでもお役に立てればうれしく思います。
これからもまだまだ、住宅ローン大辞典は続きますので、どうぞよろしくお願いいたします!