今回は、住宅ローンの金利タイプを決める前に、知っておいてほしいことを書いていきたいと思います。
心構え的な内容が多いですが、とっても大事なことですので、ご一読いただけるとうれしく思います。
さて、ハウスメーカーや工務店に住宅相談に行くと、
「まずは、仮審査」
というような感じで、居酒屋のとりあえずビールのように、あれよあれよという間に、軽い気持ちで申し込みしちゃうケースが多いです。
申し込みの際に、
「金利が安いなら変動がいいかな?」
「変わらない安心の固定がいいかな?」
ぐらいの比較で、それぞれの特徴を知らずに、または言われるがままに、手続きをしてしまいがちです。
家づくりの知識も大事ですが、35年間払い続ける住宅ローンも同じぐらい大事です。
お金の面では、人生で一番高い買い物です。
できればですが、まずはじっくりと住宅ローンについて学び、自分に合う金利タイプを決めてから、家づくりをスタートするのが良いかと思います。
それでは、本編にいってみましょう!
もくじ(タップできます)
メリット・デメリット・リスクを正しく理解しよう
金利タイプは主に3種類ありますが、金利のルールだけ見ると、それぞれ単純そうに見えるかと思います。
変動金利は文字通り一定期間で金利が変わり、固定金利はずっとそのままという感じなので、誰にでもわかりやすいルールですね。
ただ、その背景はわりと複雑なルールで成り立っています。
少しややこしいですが、そうした複雑なルールを、それなりに知っておくことで、メリット・デメリットがわかるようになります。
また、それぞれのリスクも把握できます。
正しい住宅ローンは人それぞれ
それぞれの金利タイプのリスクを正しく把握できたら、どのリスクを引き受けるかを判断します。
この判断の正解は、個々の考え方によってそれぞれ異なります。
個人個人でライフプランニングは異なりますし、どのリスクを選ぶかも異なります。
ライフプランニングは、収入も違えば、貯金も違いますし、家族の人数も違います。
もちろん住宅ローンの金額も違いますね。
それぞれの金利のリスクを選ぶ判断も、分かれてきます。
そんなことで、イエマナとして「これ!」と明確におススメできる金利タイプはありません。
イエマナができることは、読者の皆さんに住宅ローンの正確な知識をつけていただくことのみです。
そして後悔のない判断をすることで、お金に悩むことなく、人生100年を楽しく生きる。
そんなことに、少しでも尽力できれば嬉しく思います。
自分でしっかりと知識をつけよう
金利タイプの知識は、自分でしっかりと付けましょう。
というのも、最後に決断するのは自分自身です。
しっかりと内容を把握し、自分の中で後悔のない判断ができると思えるまで、しっかりと学んでいきましょう!
イエマナは、そのお手伝いをしていきたいと思っています。
住宅ローンの答えは誰も教えてくれない
よくネットなどに、「◯◯金利がオススメ!」などの記事がありますが、あくまでその人のオススメであって、自分に合った金利タイプとはかぎりません。
例えばですが、明日は待ちに待ったスポーツの試合。
前日の今日は、力をつけるために肉料理を食べよう!
これだけ聞くと、正しく聞こえるかと思います。
とよくま
実はちょっと、体調不良からの胃もたれで、食事を受け付けません。
今日はおなかを休めるか、軽めの食事をしたい具合です。
とよくま
ぽちざいふ
と、思いますよね。
同じように変動金利は一番金利が安いですが、そこに個人の状況と事情を照らし合わせると、誰もが正解とは限らないのです。
変わらない金利の固定金利も正解とは限りません。
住宅ローンの知識を教えてもらう機会はないケースが多い
よくある例の話なりますが、「さあ、家を買おう!」と思い立ち、「引っ越しまで終わった!」の間で、住宅ローンの金利タイプについて詳しく解説、相談できる機会はとても少ないです。
お金を貸してくれる金融機関やハウスメーカーや工務店が、みっちりしっかり教えてくれる機会はほとんどありません。
とよくま
ハウスメーカー提携のFPさんは、本当に親身になって、あなたのこれからの人生を考慮したプランやアドバイスをしてくれるでしょうか。
同じくいつもお世話になっている保険が専門のFPさんは、住宅や住宅ローンの専門知識が豊富でしょうか。
住宅では建材の保守メンテで大きな費用がかかりますが、この費用を無視することはできません。
以上のことから、現状は後悔のない住宅ローンを組むには、自分で正しい知識をつける必要があります。
ただ、一度付けた知識はムダにならないので、良い機会と思っていただき楽しい気持ちで勉強していただければ、うれしく思います。
住宅ローンの金利タイプを決める前にまず読んでほしい記事まとめ
それでは、今回の記事をまとめていきましょう!
金利タイプを決める前に、知っておきたい心がまえのような内容でした。
先ほど、試合前のお肉の話をしました。
「試合前にお肉を食べて活力をつけるのは正解のような気がするけど、もしプレイヤーが胃腸風邪だったら……」
この場合は、無理してお肉を食べることが正しいとは限りません。
このように、個別の状況で判断が変わってくるのが住宅ローンの金利タイプです。
次回の投稿より、いよいよ金利タイプのくわしい説明をしていきたいと思います。
それぞれのメリット・デメリット、リスクを解説していきますが、ぜひ自分の状況に照らし合わせながら考察してみてください。
きっと、一連の金利タイプの記事を読み終える頃には、自分に合った金利タイプが選べているはずです。
家は人生で一番高く、一生に一度の買い物です。
そして高い買い物だけに、人生を左右するほどのお金を、長い間払い続けます。
ローンの支払いが終わった時が、本当に良かった、後悔なく終えられたと思える日であってほしい。
そんな思いを込めて、この記事を書きました。
ほんの少しでも、この記事があなたのお役に立てればうれしく思います。